鶏ハム (胸肉のハム)

 今日は、体重は測りません。その代わり、この連休中に行った実験の結果についてご報告します。

胸肉のハム。と、世間で呼ばれているものを3種類の作り方で作り、比べてみました。

A.

1.胸肉(300g)にフォークで穴を多数開ける。

2.水(大量:3Lくらいか?の大鍋)に塩をおおさじ1杯入れて、火にかけて大きな泡が出て沸騰するまで待つ。

2.沸騰したら、1.の胸肉を投入。再沸騰するまで待ち、沸騰中で1分経過したら、蓋をして火を消す。

3.そのまま3時間ほど待つ。

4.湯から胸肉をとりだし、ラップして冷蔵庫で冷やす。

5.冷えたらスライス(輪切り)して完成。

 

B.

1.胸肉(300g)にフォークで穴を多数開ける。

2.砂糖を小さじ3杯程度、擦りこむ。

3.塩を小さじ3杯程度、擦りこむ。

4.ラップして冷蔵庫で2時間寝かす。

5.室温に出し、1時間ほどなじませる。

6.ラップから取り出して、水で表面をさらっと洗い、沸騰した湯にドボンと入れて、その後は、A.と同じ。

 

C.

1.胸肉(300g)にフォークで穴を多数開ける。

2.砂糖を小さじ3杯程度、擦りこむ。

3.塩を小さじ3杯程度、擦りこむ。

4.黒コショウをゴリゴリすって、振りかける。(振りかけたものと振りかけないものの2種類作りました)

5.ラップで上手に包み、両端を結ぶ(ハムっぽくなります)。

6.Ziplocに入れる(空気をできるだけ抜きます)

7.1時間ほど、室温で放置。

水(大量:3Lくらいか?の大鍋)に塩をおおさじ1杯入れて、火にかけて大きな泡が出て沸騰するまで待つ。

8.沸騰したら、7.の胸肉をZiplocに入れたまま投入。再沸騰するまで待ち、沸騰中で2分経過したら、蓋をして火を消す。

9.以下はA.と同じ。

 

という、3パターンの作り方で出来上がりを比べてみました。

A.~C、それぞれ、2~3個の胸肉(300g)を調理しました。肉は、近所のスーパーで100gあたり56円(?:50円台です)の肉を使いました。

 実は、最初は、3パターン試す予定はなく、Aの方法で作ってみて、結構おいしかったので満足していたのですが、作ったあとの湯に大量のだしが出ていました。つまり、せっかくのうまみや栄養がお湯に流れ出し、その抜け殻を食べているのではないかと。

 そこで、ネットを調べて、BとCを試すことにしました。

 

結果:

味:A、B、C、いずれも美味しい。特に差はみられない。

形や見た目:全く変わらず。

 

結果として得られる「ハム」は、お互いに区別できず、という残念な結果に終わりました。流れでる「せっかくのうまみや栄養」ですが、AとBは、ラップも何もしていませんので、鍋の湯全体が美味しそうなにおいのスープに変わりました。その匂いや味に違いはみられませんでしたので、AもBも「せっかくのうまみや栄養」は同じくらい流れ出ているのでしょう。

 Cは、ラップしてZiplocに入れていますので、ラップやZiplocに「せっかくのうまみや栄養」のスープが残っていました。鍋の湯には一切流れていません(Ziplocすごい)。集めると、胸肉3つ分(合計1kg弱)で、マグカップ1杯分のだしが取れました。少し飲んでみると、塩辛いのですが、鶏だしの濃厚なスープです。しかし、作る際に大量の塩と砂糖を肉に塗っておりますので、塩味がきつくて飲めませんし、他の料理にも使えません。う~ん、もったいない。今度、塩や砂糖を擦りこまずに作ってみようか。

 調理時間を工夫すれば、「せっかくのうまみや栄養」が失われずに済むのかしら。

 

 鶏ハムは、A、B、Cのいずれの作り方でも美味しく出来上がります。また、失われる「せっかくのうまみや栄養」も、同じ程度でしょう。

 というわけで、一番簡単なAがおすすめです。鶏肉を穴ぼこだらけにして沸騰した塩水に入れて3時間待つだけですもんね。

 

 胸肉の食べ方として、パサつき感もそれほど気にならず、美味しい食べ方でした。